「プログラマーになるにはどうしたらいいんだろう?」というあなたに向けて、現役のシステムエンジニアである筆者がプログラマーになるために必要な知識や転職のノウハウをご紹介します。
未経験からプログラマーになりたい人は是非参考にしてください。
転職するまでに必要な技術
次の3つはプログラマーとして転職するために必要な最低限の技術です。
転職活動をする前にこの3つは最低限身につけておきましょう。
- コーディング技術
- Webの基礎知識
- データベースの基礎知識
それぞれを解説してきます。
コーディング技術
何と言ってもコーディングの技術が必須です。プログラムを書けなければ仕事になりません。
プログラマーと言っても職種は様々です。どんな職業に就きたいのか。をまず考えて学習するプログラミング言語を選択しましょう。
代表的なものを図にまとめました。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
Webの基礎知識
コーディングができるだけではプログラマーとして就職するにはハードルが高いのはご存知でしょうか?
実は、Webの基礎知識が必要なのです。Web(WWW:ワールドワイドウェブ)がどんな仕組みなのか。を最低限学んでおきましょう。
HTTPについても基礎知識だけで良いので身につけておいた方が転職後に有利になります。
ここで、Webサーバーについても一緒に学べます。一通り学習し、Webサーバーとは、Webアプリケーションとは、などを理解しておくことをおすすめします。
このWebの基礎知識がないと、転職後にかなり苦労します。
データベースの基礎知識
データベースを使用しないアプリケーションであれば特に不要である知識ではありますが、現在のアプリケーションでデータベースを使用していないものは限られています。
Web上のデータベースだけではなくローカルでのデータベース利用も多くみられます。
基礎知識だけで良いので身につけておくべきでしょう。
データベースはRDB(リレーショナルデータベース)とKVS(キーバリューストレージ)が主流となっています。
RDBのクエリは学習しておいて損はないので、データベースとのデータのやりとりができるようになりましょう。
具体的にいうとSELECT文(データの取得)、UPDATE文(データの更新)、INSERT文(データの挿入)、DELETE文(データの削除)の4つは自在に扱える程度でないと実務では通用しません。
それほどハードルは高くありませんのでぜひ学習して身につけてください。
転職までに用意するもの
上記でご紹介した3つのスキルを身につけたら、転職活動をする前に用意しておくと良いものをご紹介します。
- 履歴書と職務経歴書とスキルシート
- 自分で製作したアプリケーション
これらについてひとつずつ解説していきます。
履歴書と職務経歴書、スキルシート
当たり前ですが、履歴書と職務経歴書が必要です。
合わせて、【スキルシート】を用意しておくと良いでしょう。
スキルシートとは、自分がどんなスキルを持っているのか?どんなアプリケーションを作成してきたか。を明記したドキュメントです。
IT業界が初めてであれば、これまでにどんなアプリケーションを作ってきたかをアピールしましょう。
アプリケーションで使用した言語やフレームワークやライブラリ、OS、データベース、作成までにかかった期間(工数)を細かく記載しておくとベストです。
業界が初めてでも、このスキルシートを見るだけで「あなたがどんなスキルを持っているのか」が把握できるようにしておくことが大切です。
「スキルシート、テンプレート」などで検索すると無料のテンプレートをダウンロードできます。
応募先の企業から指定されていなければ自分で使いやすいようにデザインしていきましょう。
例えば良く記載されているのが、「プロジェクトの規模」や「メンバー数」などです。初めてプログラマーの職に就くのであればこの部分は不要なので削除してしまいましょう。
また、「担当した作業工程」なども一人ですべてを作成しているのであれば不要です。
ここで気を付けてもらいたいのが、たくさんのスキルがあれば良いというわけではない。ということです。
先ほども言いましたが、必要最低限のスキルをしっかりとした深度まで学習していることが大切です。
1つのアプリケーションだけでも良いので、どんな動作をするアプリケーションなのか。使用した言語を選定した理由はなにか。工夫したところはどこか。などを具体的に記載するようにしてください。
そうすることで書類選考や面接のときにあなたに興味を持ってもらえる確率が高まります。
自分で製作したアプリケーション
スキルシートと同じくらい大切なのが、「自分で製作したアプリケーション」です。
できれば公開されているWebサーバー上で動作するものとソースを添付して提出すると良いでしょう。
添付ができない場合は公開しているURLなどをスキルシートに記載しておきましょう。
アプリケーションを製作し、アピールする方は多いですが、私はソースを渡すこともアピールの1つになると考えています。
なぜなら、そのソースを見ることであなたの実力がはっきりとわかるからです。
アプリケーションを自分の力で作り上げるスキルがあるならば、どの企業でも欲しがる即戦力です。
書類選考に受からない、面接で落とされる、などで困っているなら、ぜひソースを添付してみてください。
プログラマーはプログラミングを行う職業です。ソースを見れば多少の知識の少なさは補填できるかもしれません。
ただし、「人が作ったものを少しいじっただけのもの」や「動かないもの」を提出することはやめましょう。印象が最悪になってしまいます。
ぜひアプリケーションを1つイチから作り上げて、面接に役立てましょう。
応募先を見つける
転職するまでに用意するものがしっかり用意できたら、いよいよ応募先を見つけましょう。
応募先の見つけ方は大きく分けて3つです。
- 転職サイトを利用する
- 転職エージェントを利用する
- 転職支援つきスクールに入学する
それぞれを解説していきます。
1.転職サイトを利用する
なにはともあれ転職サイトに登録しましょう。
転職サイトとは、企業が掲載した求人を求職者が確認して、応募していくというサイトです。
最近では、企業からのスカウト機能がある転職サイトも多くなっています。
自分が持っているスキルや自己アピールはしっかりと書いていきます。
少々面倒かもしれませんが、企業があなたを見る時には提出された書類は隅から隅まで読んでいます。
一文字一文字大切に、しっかりと自分をアピールすることを忘れないでください。
また、しっかりとアピールができていると企業からのスカウトがあるかもしれません。その機会を増やすためにもぜひ簡略化せずに履歴書と職務経歴書、スキルシートを書いてください。
また、転職サイトは求人のチェックをせめて毎日するようにしましょう。条件に合った求人が出てきたら新着メールを送るような設定がありますので、そちらを利用するのもよいでしょう。
条件が良い企業はすぐに応募を締め切ることがあります。毎日チェックして希望の求人を見逃さないようにしましょう。
2.転職エージェントを利用する
転職エージェントとは、求人サイトとは異なり、企業と求職者の間を仲介するサービスです。
求人サイトは自分が動かなくてはいけないものですが、転職エージェントはエージェントからの働きかけがありますので、求人サイトよりもより確実に転職に近づけます。
こちらも求人サイト同様にしっかりと自分の履歴書と職務経歴書、スキルシートを記載しましょう。
何度も言いますが、あなたがどんなスキルを持っているのか。がわからないとエージェントも企業も「ぜひ会ってみたい」「ぜひ紹介したい」とはなりません。
しっかりとアピールすることが大切です。
ただし、嘘はすぐにばれますのでやめましょうね。
嘘をついて入社したとしても、スキルに見合わずに苦しんで辞めていく人をたくさん見てきました。
自分に正直に、エージェントにも企業にも正直に対峙してください。
3.転職支援つきスクールに入学する
最後にご紹介するのは、転職支援つきのスクールに入学する方法です。
こういったスクールは最近よく目にしますが、転職を保証するスクールはこちらの1つだけです。
こちらのスクールでは、国の給付金対象になっているので、かなり低コストで受講できます。
以前にこちらで詳しく解説していますのでこちらの記事も参考にしてください。
私は現役のシステムエンジニアですが、プログラミングを学ぶ際にはスクールをおすすめしています。
私自身がスクールを運営していることもありますが、そもそもプログラミングって学ぶことが本当に多いんです。
また、学ぶ順番も大事になってきます。そういった事情から初心者の方が独学で学習することはおすすめしません。
もちろん、趣味で数年かけてひとつずつ納得しながら進みたい。というのであれば止めません。ですが、少なくともここを読んでいるあなたは「転職したい」という意思を持っていますよね?
であれば、できるだけ早くそしてある程度の深さの知識が必要です。そのためには、スクールがもっとも近道だと断言できます。
初心者はゴルフでも将棋でも、何を学ぶにしても回り道をしてしまいます。そして、必要な知識を知らず知らずのうちにスキップしてしまったりもします。
そうならないためにも最小限の時間とお金を使ってスクールで学習することがIT業界へ転職する最大限の近道です。
もし迷っているなら一度無料相談を受けてみることをおすすめします。
最後に
IT業界はますますエンジニア不足が叫ばれています。
もし、あなたがIT業界に転職したい!と思ったなら、ぜひコーディングの技術からひとつずつ学んでください。
そしていつの日か一緒にこの業界で働けることを心待ちにしています!
私は、これからもIT業界への転職したい皆さんを応援しつづけます。
もし、気になることがあれば、私にお答えできることはなんでも回答しますので、Twitter(@onon_noriko)のDMでお気軽に質問してください。