のんたろ先生、子どもにプログラミングをさせたいのですが、Scratchが良いと聞きました。
Scratchとはどんなアプリなんでしょう???
こんにちは太郎さん!
Scratchですね。最近よく耳にしますよね。
では、今日はScratchや似たようなアプリケーションの説明をしていきましょう♪
それでは、Scratchを始めとするブロックプログラミングアプリについて紹介していきましょう~。
Scratch(スクラッチ)とは?
Scratch公式 https://scratch.mit.edu/
Scratchとは、Scratch財団がマサチューセッツ工科大学(MIT)ラボと共同開発している無料の教育プログラミング言語及び開発環境です。
ブロックを組み合わせてプログラムを作っていく「ブロックプログラミング(ビジュアルプログラミング)」の無料アプリケーションです。
全世界の登録ユーザー数はなんと約8946万人にも上るそうです。
初心者が最初に正しい構文の書き方を覚えること無く実行できる、遊び心のある実験やアニメーション、ゲームなどの制作を通してさらなる学習のやる気を起こさせることを意図しています。
また、ブロックを通じて、正しい構文を覚えていき、プログラミング言語に移行した際、スムーズに学習が行えるようになります。
Scratch(スクラッチ)のデメリットとしては、Scratchだけではすぐに学習に行き詰まる。というところでしょうか。ただ、Scratch(スクラッチ)用の教材はたくさんでていますのでぜひそちらも併せてご購入いただいて学習してみてください。
ブロックプログラミングとは?
ビジュアルプログラミングとも呼ばれ、ブロック状の処理や制御を組み合わせてプログラムを作っていくアプリケーションです。
代表的なアプリとして、前述したScratchやプログラミングゼミ(DeNA)、マインクラフト(マイクロソフト)などがあります。
Scratch以外のプログラミングゼミ、マインクラフトについて解説してきましょう。
プログラミングゼミ
こちらはDeNAが開発・運営しているアプリケーションです。2017年に発表されました。
Scratchにインスパイアされたと言っても過言ではない、日本製のプログラミング学習アプリです。
ブロックを使ってプログラミングを覚えていくことは同じなのですが、大きな違いは学習教材がアプリ内にすでに収録されている。というところです。
お試しで学習してみるには本当に良い教材だと思います。
ちなみに大阪市西区で運営している当校【ロジカ式阿波座校】では、このプログラミングゼミ(プロゼミ)を使用して授業を行います。
各地の公立小学校で採用されているカリキュラムと豊富な練習問題を通して、しっかりとした基礎をゲーム攻略のような気分で楽しく学習していくことができます。
Minecraft(マインクラフト)
こちらは、Microsoftが運営しているアプリケーションです。
Switchなどでもソフトがあるので、ご存知の方も多いでしょう。実はこのMinecraft(マインクラフト)、ブロックやPythonというプログラミング言語を使ってプログラムも可能なんです。
ゲームとしてとても優れたアプリケーションなので、ゲーム性も高く子どもたちもかなり乗り気になってプログラミングを学んでくれること間違いなしです。
ただ、こちらは残念ながら無料体験は可能ですが、有償となります。
ブロックプログラミングをすすめる理由5つ
子どもだけではなくプログラミングを始めるのにはブロックプログラミングが最適です。その理由は5つ。
- 無料で始められる
- 操作が簡単
- 色分けされたブロックで感覚的に操作できる
- 構文や制御を意識せずにプログラムを学べる
- 修正も簡単
これらのひとつずつ詳しくみていきましょう。
1.無料で始められる
プログラミングを習わせたいけど、嫌がらないかな?興味を持ってもらえるかな?と不安は尽きませんよね。
特にプログラミングは未知の領域である方がほとんどでしょう。
子どもが興味を持つ・持たないもわからずにスクールに入ったばかりにプログラミングを嫌いになってしまった。となってしまうと元も子もありません。
プログラミングスクールに通う前にまずは無料のこれらのアプリをダウンロードして親子で遊びながらプログラミングに触れてみてください。
一番おすすめなのは、プロゼミです。プロゼミはレベル別のメニューやパズルが多く収録されていますので、順にクリアすることでプログラミングの感覚を掴むことができます。
操作が簡単
ブロックプログラミングは何と言っても操作がシンプルでとても簡単です。
ブロックを繋ぎ合わせるだけでプログラムができてしまいます。
プロゼミでは、各ブロックの使い方も公開されていますので、練習メニューやパズルと合わせながら使ってみてください。
色分けされたブロックで感覚的に操作できる
Scratchやプロゼミのブロックは動作・処理が色分けしたタブに並べられています。
例えばプロゼミだと、黄色=動き となるため、「何かをキャラにさせたいとき」には黄色のタブの中のブロックから探す。など、感覚的にわかりやすくなっています。
そのため、キャラにこんな動きをさせたいなぁと思ったとき、感覚的に理解できます。
これを繰り返していくうちに「黄色=動き」、「水色=何かを調べる」など自転車を乗りこなすかのように感覚を身につけることができるのです。
構文や制御を意識せずにプログラムを学べる
プログラミング言語を学ぶときには英語や構文をまず学びます。
この2枚の写真はほとんど同じ動作をさせようとしています。
どちらがわかりやすいでしょうか?
「上の方がわかりやすい!」というかたは珍しいでしょう。
このようにひらがながある程度読めて動作を想像できるなら、ブロックプログラミングではブロックを並べて組み合わせるだけでプログラムを組むことができます。
さらに、構文や制御を学ぶことで、ブロックプログラミングを使いこなせるようになれば、スムーズにプログラミング言語を習得できるのです。
(ちなみに、例に出したプログラミング言語はC#です。)
修正も簡単
プログラムを作って、「さぁ動かそう!」と意気揚々と動かしてみると「あれ?意図した動きと違う(涙)」ということは多々あります。
現役エンジニアの私ももちろんよくあることです。「机上の空論」とはよく言ったもので、頭の中で作り上げたプログラムは「机上デバッグ」などと表現されるほど不具合を多く含みます。
実際に動かしてみて初めて「あれ?おかしい」に直面するのです。この「おかしい。」に立ち向かうことがプログラミングの大切な作業であり、プログラミングを学ぶ醍醐味でもあります。
こうして、実行する「Try(トライ)」⇒失敗する「Error(エラー)」のTry&Errorを繰り返しながら作品として精度を高めていく作業がつきものですが、ブロックであればこの作業は簡単に実行することができます。
ブロックプログラミングアプリでできること
では、実際にブロックプログラミングアプリを使ってできること、作れる作品などを見ていきましょう。
- キャラを動かす
- キャラにセリフをつける
- 大きなゲームも作れる
- コンテストに出場できる
キャラを動かす
キャラを歩かせる、キャラに様々な動きをさせることができます。
ひとつずつキャラの動きを覚えていくと、組み合わせることで様々な動きをキャラにさせることができるようになります。
プロゼミでは「サンプルのキャラ」にプロゼミのキャラ達が最初から登録されているため使いやすいですね。
また、自分で描いた絵を取り込んで動きを与えることも可能です。
キャラにセリフをしゃべらせる
セリフを吹き出しでしゃべるだけではなく、音声を自分で吹き込んでキャラにしゃべらせることもできるなど、子ども心を大いにくすぐる動作がたくさんあります。
色々なブロックが用意されているので、さまざまなブロックを試してみると楽しくプログラミングを学べます。
プログラミングの良いところは、失敗しても壊れない。ところです。
実際に転んだり、ぶつかったりすると痛い思いをしますが、プログラムの中でキャラが岩にぶつかったりしても痛くありません。また、ぶつからずに反対に歩いて行ってしまっても、プログラムは壊れません。
つまり、何度でもエラーをしてOKなのです。
そういう意味では、失敗から学ぶ学問と言っても過言ではないでしょう。
たくさん失敗をしてたくさんの成功体験を積み上げることができます。
大きなゲームも作れる
これは、私がプロゼミで作成したゲーム「ネコボスのせかい」です。共有スペースにもあがっていますので是非検索して遊んでみてください。
このゲームはプロローグ+シューティングゲーム×2面+ラスボス画面1面とクリア後の5画面で構成されています。
このようにたくさんの画面や動きを組み合わせることで1つの大きなゲームを作り上げることもできるのです。
プログラミング言語で作るゲームと変わりません。
プログラムも作品と比例して大きくなります💦
コンテストに出場できる
このように作成したプロゼミやScratchの作品は、コンテストに提出することができます。
こちらはTechKids様が主宰している「小学生のためのプログラミングコンテスト」です。
当校の生徒は昨年このコンテストに参加し、見事3次予選まで勝ち進みました。
このようにScratchやプロゼミでも参加できるコンテストはたくさんあり、子どもたちのプログラミング学習の目標の1つとすることもできます。
ブロックプログラミングで育むちから
プログラミングを学ぶと
- 考えるちから
- 工夫するちから
- あきらめないちから
これらのちからを育みます。
こちらの記事「子どもにプログラミングを学ばせる意味」でも詳細に解説していますので、参考にしてみてください。
考えるちから
プログラミングは「こうしたい」という最終的な動作を頭の中に想像することから始まります。この作業は子どもの想像力を存分に発揮できる部分です。「こうしたい!」「こんなふうに動いたらおもしろい!」を様々に想像します。
これを実際にどのようにプログラムにしていくのか。を紙に書き出します。この作業は「自分の作業を言語化する」という能力を育みます。
どのように書くと伝わりやすいのか?あとから見て自分で理解できるのか?そんなことを考えながら、時には時間をおいて見返してみてまた修正する。などということも含まれます。
あきらめないちから
次は実際に考えて書き出した動きをプログラムにしていく作業です。
動きをプログラムにして、実際にうごかしてみると・・・「あれ?動かない。」「思ったような動きじゃない」なんてことが起きます。
子どもたちはそれを、見直し⇒修正⇒動かす⇒見直し・・・と何度も何度もくりかえしながら自分の考えた動きに仕上げていくのです。
この作業は自ずと「忍耐の力」、「あきらめないちから」を育みます。
工夫するちから
プログラムを作り、実行した時に動かない場合、見直します。
「どうして動かないのか?」、「何がいけなかったのか?」「どう直せばよいのか?」そういったことをひとつひとつ確認しながら考え、次につながる工夫をします。
そうして、少しずつ次につながる工夫を積み重ねることは、「工夫するちから」を大きく育てます。
ブロックプログラミングで基礎からしっかり学ぼう
アプリだけでももちろんプログラミングを体験することはできますが、もう少し踏み込んで制御や構文を身につけたい。と考えるのなら本や動画、プログラミング教室に通うことを検討してみましょう。
ここでは、おすすめの本、おすすめの動画、おすすめのプログラミング教室を紹介していきます。
本で学ぶ
プロゼミを利用した本は発売されていないので、Scratchの教材をご紹介します。
Scratchの教材や本は数あるのですが、2年前に発行されているこちらの本を強くおすすめします。
このO’REILLYという会社はプログラミング言語やIT関連技術の技術本の中でも常に最高峰の本を発行している出版社です。
技術者には「O’REILLY本」として長年愛されています。
そのO’REILLYがなんと、キッズ向けにScratch教材を作っているのですから、これは買いです!!!
こちらは漢字がかなり使用されているので、低学年のお子様には少し読みにくいでしょう。保護者様と一緒に学んでください。
作って学ぶScratchドリル (O’REILLY KIDS)
動画で学ぶ
プロゼミを利用した動画の今日は、手前味噌にはなりますが、筆者の講座をご紹介します。
この講座は動画を使った学習方法でUdemyというサイトで公開している教材になります。
収録時間は7時間を超えますが、練習問題のひとつひとつを解説しているわけではありませんので、すべての問題を解くと30時間超になる計算です。
これだけの練習をこなして初めて「基礎の基礎」をマスターした。と言えます。
プログラミングは一朝一夕では身につきません。
しかし、学び方を間違えなければしっかりと身につく技術です。ぜひ一度お子さんとサンプルセクションを受講してみてください。
(子供向けではなく、大人向けに公開している講座ですので、漢字が含まれます。できれば保護者様と一緒に受講されることをおすすめします。)
プログラミング教室に通う
これまでは、お家で独自に学習する教材を2つご紹介してきましたが、プログラミングは長く学ぶ必要がある学問です。
もし、ブロックプログラミングのアプリを触って「楽しい!」と感想を持っているならぜひプログラミング教室をご検討ください。
実は、プログラミング言語の習得には実に90%の方が挫折すると言われています。なぜでしょうか。
プログラミング学習では、エラーがつきものです。教材通りにやっているのに、動かない、エラーが発生する。なぜだろう?と悩んだ時に解決してくれる人がいないと、必ず挫折します。
プログラミングのエラーは放っておいても解決しません。
良いプログラミング教室を見つけるには、以下の3つに注意してください。
- テキストを丸写しにさせない
- たくさんの練習問題を用意している
- エラーをその場で解決できる
大阪市西区で運営している 私たちのプログラミング教室【ロジカ式阿波座校】では、本当に身につく技術を教えています。
楽しく、正しい技術を身につける。ぜひ一度体験して実感してみてください。
体験教室は無料です。いつでも申し込みが可能ですのでこちらからご予約ください。
ロジカ式阿波座校の体験教室を予約する
私たちは本当に必要だと感じていただけるお客様にのみ学習機会を提供致します。
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私たちについてはこちらの記事で詳細に解説しておりますのでこちらもあわせてお読みください。
さいごに
この記事では、Scratchを始めとしたブロックプログラミングアプリについて解説してきました。
2020年からプログラミングは小学校で必修化となりました。また中学校や高校でも「情報」の授業が取り入れられたり、2025年大学共通テストに情報科目が採用されるなどICTの必要性が高まり、プログラミングは今や日常のものとなりつつあります。
中々いままで学習してこなかった学問なのでご家庭で教えることも困難かとは思いますが、プログラミングは最初の一歩を踏み出してみると案外パズルのようでとても楽しい学問でもあります。
ぜひ無料のブロックプログラミングアプリを取り入れながら親子でプログラミングを一緒に学んでみてください。